Fujifilm X Labo

Fujifilm Xシリーズの研究を気まぐれに行う。

Fujifilm TCL-X100 II vs XF35mmF1.4 R

富士フイルムX100シリーズのテレコンバージョンレンズTCL-X100 IIの実力を探ってみる。

比較対象は、画角が近く富士フイルムの中で最も評判の良い単焦点レンズのひとつXF35mmF1.4 R。ボディにはそれぞれX100FとX-T2を使用、ソフトウェアはAdobe Lightroomを使用し双方にレンズ歪み補正を適応している。今回は、遠景をパンフォーカスで撮影し、写真を等倍比較しながら画質の違いを確認していくことにする。

 

比較画像

左がXF35mmF1.4 Rで、右がTCL-X100 II。オリジナルのイメージは下の方で3rdアップローダーからダウンロード可能とする(おそらく一定期間のみで消失)。

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画像中央 (Center)

TCL-X100 IIは驚くほどシャープで、XF35mmF1.4 Rと比較してもほとんど見分けがつかない。

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画面左端 (Left Edge)

ボディ(と言っていいのか)のX100F自体、左右端では若干解像力が落ちるのだが、TCL-X100 IIを装着した場合、歪み補正の影響もあってか画面端はXF35mmF1.4 Rに比べると若干”もや”がかかったような画質になっている。

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画面右端 (Right Edge)

右端もほぼ同様。ご覧の通り、画質が落ちるのは端のみで、ほんの少しセンターに寄った東京タワーの辺りはかなり気持ちよく解像していることが分かる。

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画面左下隅 (Bottom Left Corner)

こちらもほぼ同様に、TCL-X100 IIは若干解像力に低下が見られる。

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画面右下隅 (Bottom Right Corner)

こちらもほぼ同様。というより、XF35mmF1.4 Rの四隅の画質が異常に高すぎるのか。

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結論および感想

通常、レンズとボディの間にテレコンを挟むと画質は一目瞭然で悪くなるはずだが、TCL-X100 IIはそういった通常のテレコンとは違い、画質低下がほとんど発生しない模様。Fujifilm TCL-X100 IIはXF35mmF1.4 Rと等倍で比較すると周辺の解像力は明らかに劣る。しかし、画面中央(画像の7割以上を占めるエリア)での解像力は想像以上に高く、周辺に関してもそこらのズームよりは良く写る。もし、この比較を等倍鑑賞ではなく現実的なサイズ(A4以下)にプリントして行った場合、頑張って目を凝らしてもほとんど両者の見分けはつかなかったと思われる。また、XF35mmF1.4 Rは「四隅が甘い」という評価を受けることが多いようだが、少なくとも今回用いた個体ではそのような甘さはまったく見られず、キヤノンニコンを含む他の同画角単焦点レンズと比較してもトップクラスの解像力をみせた。

 

オリジナルファイルダウンロード 

XF35mmF1.4 R

TCL-X100 II