Fujifilm X Labo

Fujifilm Xシリーズの研究を気まぐれに行う。

XF10-24mmF4 R OIS vs 単焦点レンズ

Nagano Hiking

X-T2, XF10-24mmF4 R OIS @16.6mm, 1/400 sec at f/8.0, ISO200

XF10-24mmF4売却の前に、手持ちのXF広角単焦点レンズと比較しながら評価および考察をしてみようと思う。自分の場合は単焦点を気に入ってしまい、ズームレンズの出番がほぼなくなってしまったが、XF10-24mmF4で撮った過去の写真を見返すとなかなかそつなく仕事をこなしてくれる良いヤツだった。家族や恋人、友達と行く旅行やハイキングなど、レンズ交換している暇がないレジャーにはかなりおすすめできるレンズだ。

XF14mmF2.8 vs XF10-24mmF4

この比較は別枠でやったので割愛。XF14mmの方が隅々まで解像するが、差はそこまで大きくない。どちらを選ぶかは焦点距離10-13mmのレンジを自分が本当に必要とするかどうかで決まると思う。既にXF10-24mmを所有しているのであればあえて焦点距離もろかぶりのXF14mmを購入する意味は薄く、逆に、XF14mm所有者が10-13mmの焦点距離を必要としないのにXF10-24mmを購入する必要もない。

XF16mmF1.4 vs XF10-24mmF4

XF10-24mmの@16mmの画質は決して悪くない。特に中央はちゃんと解像するし、四隅だってズームの割にはかなり良い。しかし、XF16mmF1.4の画質があまりにも良過ぎるため、両者には目に見えてわかるレベルの差が出る。XF16mmF1.4はかなり寄れて広角マクロのような遊びや、そしてボケを使った表現も可能になるため、もしXF10-24mmF4を持っていたとしても、あえてXF16mmF1.4の購入を検討する価値はあると思う。

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画面中央比較 左がXF10-24mm 右がXF16mmF1.4

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画面右端比較 左がXF10-24mm 右がXF16mmF1.4

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画面右下隅比較 左がXF10-24mm 右がXF16mmF1.4

XF23mmF1.4 vs XF10-24mmF4

XF10-24mmの@24mm端の画質はかなり悪い。XF16mmF1.4と同クラスの解像力をもつXF23mmF1.4の描写とは比較にならない。ボケを活かした表現力もかなり上がるので、もしズームの24mm端をよく使っているのであれば、XF23mmF1.4を購入するのはかなりお勧め出来る

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画面中央比較 左がXF10-24mmF4右がXF23mmF1.4

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画面右端比較 左がXF10-24mmF4右がXF23mmF1.4

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画面右下隅比較 左がXF10-24mmF4右がXF23mmF1.4

XF10-24mmF4がf/11なのは、f/8がかなり酷いユルユル描写だったため、少しはマシなf/11を採用した。

 

今回比較に使ったXF10-24mmF4について

ある御方に「XF10-24mmF4の画質にはバラツキ・個体差があり、あなたは悪い個体を使っている可能性がある」というご指摘をいただいたので、今回はあえて富士フイルムのレンタルサービスで借りてきたものを使用した。富士フイルム社が購入を検討している人たちに自身を持って貸し出しているXF10-24mmF4であれば、リファレンスとして心配はいらないだろう。

結論

XF10-24mmF4は悪くない、単焦点レンズが良すぎたのだ。